サッカートレーナー
かかとや足裏の痛み、ふくらはぎの張り、膝痛・腰痛の隠れた原因とは?
愛知県高浜市のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
あなたは下記の症状に心辺りがありませんか?
・膝や腰が痛い
・ふくらはぎやアキレス腱が張る
・足に疲れが溜まりやすい
・かかとや足裏が痛い
・外反母趾、扁平足
・O脚、X脚
・タコや魚の目ができやすい
・靴底の減りが左右非対称
こうした症状に共通する原因が、実は「かかとの傾きの悪さ」だと言われています。
つまり、直立したときに後ろから見て、かかとが内側や外側に傾いてしまっているのです。
本来かかとの傾きは、まっすぐに向く0度が理想なのですが、約80~90%の人はかかとが3~7度位の間で外側に向いたまま成長してしまっています。
そしてこの足の骨格のズレや捻れは、扁平足や外反母趾、O脚といった足・脚のトラブルだけでなく、腰痛や肩関節の可動域制限など、全身に悪影響をもたらしてしまいます。
同様に、土台となる足のバランスの崩れは、選手生命に関わる膝のケガ「前十字靱帯の損傷」や、スポーツ障害の一つであるスネの痛み「シンスプリント」などを招きやすくなります。
このように、かかとの傾きの不正は、ケガや障害の一大要因の一つです。また仮にそこまでいかなかったとしても、足下の不安定感はプレーのパフォーマンス低下に直結してしまいます。
かかとの歪みを正す足底板治療とは?
かかとの角度を正しく矯正するために使われるものが、足底板と呼ばれるインソール(中敷き)です。
個々人にあった足底板を作製し、スパイクやシューズ等、頻繁に使用する靴に中敷きとして入れ、かかとの角度を調節していくのです。
現在、スポーツショップなどでも様々な種類のインソール(中敷き)が市販されてはいます。ですが、これらはかかとや足関節への衝撃を和らげるクッション性、および足のアーチを支えることを目的として作られています。
けれど、より大切なのはそこではなく、かかとの傾きを正しく整えてあげることです。
かかとの傾きが整うことで、落ち込んでしまったアーチも整い衝撃が緩和されますし、骨格の歪みが無くなる分身体に余計な負担もかからなくなるため、ケガや痛みの症状を改善・予防することができるようになるからです。
ひえだ接骨院では、フットベッドと呼ばれる足底板を、患者様に合わせて作製しています。オーダーメイドですべて院長が作製しているため、一度に大量生産はできませんので、ご希望の方は早め早めにご相談下さい。
足の親指の付け根が痛む外反母趾で悩むサッカー選手の方へ
愛知のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
人の足指の形は大きく3種類に分かれると言われています。
1. 日本人に多いエジプト型:親指が一番長い
2. 欧米人に多いギリシア型:人差し指が親指よりも長い
3. 武道をしている人に多いスクウェア型:指がほぼ同じ長さ
それに対して、市販されている靴の多くがギリシア型の足に合うラウンド型の形状をしており、つま先が細く狭まっています。
そのため、自分の実際の足の形状に合っていない、狭まった形のスパイクやトレーニングシューズを着用し続けていると、足が締め付けられ、親指の付け根が張り出して、親指が小指の方に曲がったように見える障害を起こしやすくなります。
これがいわゆる「外反母趾(がいはんぼし)」です。
一般的には、ハイヒールを履く女性に多いと言われていますが、スパイクを履くサッカー選手や裸足で遊ぶことの少ない子どもにもよく見られる症状です。
特にサッカー選手の場合は、症状が進行すると歩いたり起き上がったりするだけでも痛みを生じやすく、さらにその患部をかばいながらプレーを続けることで、足首やアキレス腱など身体のどこかに余計な負担がかかってしまうため、結果的に別のスポーツ障害を患うリスクが増えるので、注意が必要です。
ブラジルのサッカー少年
by bossa07
外反母趾の治療法と予防法
まずは、正しい靴選び、スパイク選びが重要です。
自分の足とシューズを横に並べてみて足の形状と合っているかどうか、実際に紐を通して履いてみて親指の付け根が強く圧迫されないかどうか、シューズの革が伸びるものなのかそうでないものなのか、などを確認してみましょう。
次に大切なのは、足底板・インソール(靴の中敷き)の活用です。
自分の足の形状に合った、土踏まずのアーチをしっかりと支える足底板を使うことで、親指にかかる負担を減らすことができます。
また、裸足で遊んだり歩いたりする時間を増やすことで、このアーチを支える足底腱膜を鍛えることも意識するようにしましょう。
ちなみに、サッカー王国ブラジルでは、10歳以下の子どもに対してサッカーシューズの着用を許可しない指導法も普及しているほど、特に幼少期には裸足でプレーすることが推奨されています。
ひえだ接骨院では、足底板治療も行なっておりますので、外反母趾でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
キネシオテーピングと固定用の違い・効果・使い方
愛知・高浜のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
以前は、テーピングと言ったら固定用のものでした。ですが今は違います。
その一つが、1980年に日本人の加瀬D.C. が開発したキネシオテーピングです。今では世界各国、トップアスリートたちも活用しています。
ですが、そもそもキネシオテープとは何なのか?固定用と何が違うのかを理解して正しく使っている人はそう多くないように見えます。
キネシオテーピング
by RLHyde
キネシオテーピングとは?
従来の固定用テープと異なり、手首や足首などの患部に巻いて固定するためのものではありません。
筋肉(皮フ)の伸縮率(30~40%)と同程度に作られた伸び縮みするテープを、痛みを発したりコリを生じたりしている筋肉に沿って貼ることで、こうした症状の軽減を図っていくのです。
ケガにより伸び / 縮み過ぎてしまった筋肉に対して、あるいは筋肉の活動が過剰 / 不足している箇所に対してキネシオテープを貼ることで、筋肉を正常な状態へと導き、血液やリンパの流れを改善します。
その結果、患部に溜まった痛みの物質などがスムーズに排出され、また酸素や栄養素を多く含んだ血液が正常に運ばれてくることで、新陳代謝も活性化され、痛みやコリ、内出血などがより早く改善されやすくなるのです。
また、運動前にキネシオテープを貼っておくことで、疲労物質の蓄積を防いだり、障害の予防を図ったりすることができます。
キネシオテーピングは本当に効果的か?
プロの間では、テーピングに関しては賛否両論ありますが、あなたにとってテーピングが合うのであれば、私は有効活用すべきだと考えます。
例えば、キネシオテーピングをすることで、痛みが抑えられたり、不安感が減ったり、運動ができるようになるのであれば、スポーツ復帰を早めるためにも活用すべきです。
もちろん、ケガが回復していない絶対安静期は除きますが、キネシオテーピングを使うことで、使わない時よりも早期にリハビリ的な運動を開始できれば、その分早く復帰できる可能性が高まるからです。
ただし、キネシオテーピングを利用するにしても、この運動再開タイミングの判断はプロでも難しいものですので、素人判断では行なわず、必ず医師や専門家の指示を仰ぐようにしましょう。
焦るあまり完治せずに復帰してしまうことで、ケガが癖になってしまったり、痛みのひかない後遺症が残ってしまったりすることがよくあるからです。
サッカー歴が長く、足首が痛くて伸ばせない方へ
高浜・三河のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
プロサッカー選手や長年サッカーを続けている人に多い足首の障害があります。「フットボーラーズアンクル(衝突性外骨腫)」と呼ばれる疾患です。
痛みや腫れで足首を伸ばせなかったり、可動域が制限されたり、常に足首に不安定感を覚えたりするような症状が出ます。
フットボーラーズアンクル
by Steve Burt
フットボーラーズアンクルの原因
キックやジャンプ、ダッシュなどで過度に足首を伸ばすことが多いと、足首周辺の骨がぶつかり合い、擦れ合って骨や軟骨が損傷してしまうことがあります。
すると、身体はその損傷を修復しようとするのですが、その働きが過剰だと、本来ないはずの「骨棘(こつきょく)」と呼ばれるトゲができてしまいます。
その結果、トゲが骨とぶつかりあって、痛みや腫れなどを招くのです。
またこのフットボーラーズアンクルは、足首の捻挫により足関節が不安定になった選手において、より多く発症することもわかっています。
フットボーラーズアンクルの対処法と予防法
痛みや腫れが出始めた急性期には、患部の固定やアイシングなどのRICE処置を行ないます。
その後、接骨院などで、TENS治療や低周波治療などを行なうと、早期に症状の改善を図ることができます。
また、それでも症状が改善しない時は、内視鏡による治療や手術によってトゲを除去する方法もあります。
予防法としては、前回の足関節捻挫の予防法に加え、
・足首の安定性に重要な役割を担う、すね周りの筋力の強化
・ストレッチなどで足首の柔軟性を高め、可動域を広げる
・バランスディスクやバランスボードなどを活用した、安定性の向上
などが挙げられます。
サッカー選手が癖になりやすい足首痛の症状と対処法
愛知県高浜市のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
スポーツにおいて最も多発するケガ、それが足関節捻挫(靭帯損傷)です。
特にサッカーの場合は、走る・蹴るという運動が主な事から、一旦足首を捻挫してしまうとプレーができなくなるか、できたとしても大幅にパフォーマンスが低下する可能性が高くなります。
サッカーの足首のケガ
by joncandy
足首捻挫の原因
ケガの原因としては、ジャンプの着地時にひねったり(これが最も重症)、ドリブルやランニング中の接触プレーなどでつまずいたりし、足首の靭帯を損傷することが多いです。その多くは足首を内側にひねるため、足の外側の靭帯が損傷しやすくなります。
足首捻挫の症状と重症度
軽症であれば足首を軽くひねった程度の腫れや痛みのため、練習や試合中は神経が高ぶり痛みを感じなかったり、翌日になってから痛みを発する程度となります。
また、中等度の症状になると痛みが強いため、すぐに自ら練習や試合から外れようとします。
そして、完全に靭帯が断裂してしまっているような重症のケースだと、強い痛みと広範囲に及ぶ腫れや内出血により、その場でうずくまったまま自分では歩けないことが多くなります。
足首捻挫の対処法
ケガをした直後は、4つの基本処置を行います。
・足首を固定し安静にする
・腫れや炎症を抑える為に氷等で冷やす
・テーピングや包帯等で足首を圧迫する
・横になって足首を心臓より高い位置に起き、腫れと内出血を抑える
軽症の場合は当日から数日で治癒しますが、中等度では2~3週間、重症の場合は1~2ヶ月かかることもあります。中には、靭帯再建手術が必要となる場合もあります。
痛みがひかないときは、医療機関を受診することはもちろん、サポーターやテーピングなどで足首をしっかりと固定し、患部に負担をかける運動は控えて安静にする事が重要です。
また、復帰するタイミングが早いと再発する可能性が高くなりますので、必ず専門家に相談した上で、徐々に負荷をかけて試しながら判断するようにしましょう。
ここで充分な時間をかけた治療やリハビリを行わないと、再発だけでなく、痛みのひかない後遺症を抱えてしまう場合もあるため注意しましょう。
尚、予防法としては下記のようなことが考えられます。
・ストレッチなどで足首やアキレス腱の柔軟性を高める
・十分なクールダウン、休息、栄養をとり、足首に疲労を溜めない
・自分の足にフィットしたトレーニングシューズやスパイクを使う
・足底板を活用し、足や足首への負担を軽減する
・足首に違和感を感じたら、早めにテーピングなどで固定するようにする