スポーツトレーナーの種類と仕事とは?
愛知県高浜市のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
スポーツ界における日本人の活躍は目覚しいものがあります。2012年のロンドンオリンピックでも、女子サッカーは銀メダル、男子も4位入賞を果たしたことはまだ記憶に新しいのではないでしょうか?
また、ソチ冬季オリンピックが来年2月と迫っており、さらには6月のサッカーワールドカップと続きます。選手の皆さんの活躍を期待するのは、僕だけではないでしょう。
実は、そんな選手の活躍の裏では様々な方の支えがあります。その中の一つが、スポーツトレーナーの存在です。スポーツで身体を傷めた人に対する応急処置やリハビリ、トレーニング指導、コンディショニング管理などをしています。
サッカートレーナー
by Roubicek
スポーツトレーナーの主な種類
スポーツトレーナーの中には大きく3種類の人がいます。
1つ目は、柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を取得した治療家です。接骨院や鍼灸院を開業したり、実際にケガの治療を行なったりすることができます。
2つ目は、アスレチックトレーナー(略称:AT)やメディカルトレーナー、フィットネストレーナーなどの各団体の資格取得者です。中でもチームや選手たちと一緒に帯同して、現場で活動を行なうのはアスレチックトレーナーです。
そして3つ目は、治療家でありアスレチックトレーナーでもある方で、プロチームや一流選手に帯同しているの方の大半は、こうしたプロフェッショナルたちです。
日体協公認ATと他の資格との大きな違い
現在日本のスポーツトレーナーの資格は、国家資格のように統一された規格がないため、各団体によりその基準はまちまちです。そのため中には学校へ数年通えば誰でも資格を取得できるものもあります。
一方、日本体育協会認定のAT は非常に狭き門であり、日本で最も権威のあるスポーツトレーナーの資格です。
以前は5年がかりで取得する必要がありましたし、現在も地域の体育関連団体の推薦を得て、トレーナー実績を十分積んでいたとしても、認められないことがしばしばあります。
事実、2011年時点でATの登録者数は日本で3番目に多い愛知県でも60名程度しかいません。
また、ATとなる過程で、その分野の日本のトップの先生方などから直接教えを乞う機会を得られるため、一般のトレーナーでは知り得ないような専門的な知識を有していることもATの強みです。