ネイマールが教えてくれた、なぜ日本代表は実力を発揮できなかったのか?
日体協公認のサッカートレーナー、高浜市の接骨院、院長の石川です。
敗戦後、日本代表の選手たちが口々に言った言葉が印象的でした。
「自分たちのサッカーが出来なかった」
この言葉の裏に、今回の日本代表が抱えていた問題が浮き彫りになっているような気がします。
日本代表の選手の中には、ヨーロッパのチームで活躍する選手が13人も所属しています!!しかも、長友選手はインテルでキャプテンマークを巻くこともあり、本田選手はミランの10番を背負い、香川選手はマンUに鳴り物入りで入団しました。
つまり、世界から認められる程、日本のサッカー水準、特に技術面は向上しているのです。
にも関わらず、結果を出せなかった本大会。
その原因は大きく2つ考えられます。
ネイマールが見せた、日本代表選手との違い
by calciostreaming
ブラジルVSチリの決勝トーナメント1回戦はPK戦までもつれ込みました。
そしてそのPK戦も、4人目のキッカーが蹴り終えた時点でチリが追いつき、次に蹴る先行のブラジル選手に試合の行方が大きくかかっていました。
ブラジル ○×○×
チリ ××○○
母国開催のW杯で、自分が外したら終わりのこの状況。どんなに強い心臓をもった選手であっても緊張を強いられる場面です。
あのイタリアの至宝 R・バッジョ選手が枠外へ外してしまったシーンを思い出した人も多かったと思います。
そんなとてつもないプレッシャーの中、キッカーとして歩み出たのは、ブラジルの10番、ネイマール選手でした。
実はネイマール選手は、延長戦後半に足をつってしまうほど疲労がたまっていました。こうした意味でも、会場全体が彼の一挙手一投足に注目しました。
通常のランから、小刻みに足を動かしてGKと駆け引きし、GKが先に動くのを見切った上でシュート。GOALLLLLLLLLL!!
試合後のインタビューでも
「子供の頃からの夢が実現しているから、プレッシャーなんて感じていない。」
「優勝しか見ていない。」
「PKは今でもいつも練習しているし、練習通りに蹴っただけだよ。」
と22歳のエースは語っていました。
ここに、日本サッカーがこれから取り組むべき、大きな課題が見て取れます。
つまり、「心技体」の「心」の強化です!!
海外より数十年遅れていると言われている、日本のスポーツ界におけるメンタルトレーニング。
西田文郎氏や高妻容一氏など、メンタルトレーナーによる指導が今こそ必要なのではないでしょうか?