なでしこの佐々木監督に学ぶ2つの流儀
高浜市の接骨院 院長、日体協公認アスレチックトレーナーの石川です。
なでしこジャパンが前回の優勝国オーストラリアを1-0で制して、ついにアジア杯でも初優勝しました おめでとうございます!!
by amadeusrecord
そこで気になるのが、
「なぜこんなにも”なでしこ”は強いのか?」
その強さの秘密の一つが佐々木監督にあることは、異論の余地が無いのではないでしょうか。
ですが実は、今でこそ「FIFA女子世界年間最優秀監督賞」も受賞している佐々木監督ですが、監督としてのキャリアをスタートさせた大宮アルディージャ時代は、チームとして目立った成績を残せている訳ではありません。
ところが、2008年にコーチから昇格してなでしこの監督に就任するや、なでしこ旋風の立役者となっていらっしゃいます。
佐々木監督の2つの流儀とは?
1. 誰よりも「自分の基準」を上げ、「自分への要求」を厳しくし続ける
これは、NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンが、自身と他の選手との決定的違いを尋ねられて答えた内容でもありますが、佐々木監督のコメントからもそれが伺えます。
「僕の成長が1日止まってしまえば、なでしこジャパンは世界の中で1日遅れをとってしまうのだ」
「女性をうまく扱うことはできないが、女性の意見に耳を傾けて、自分を変えることぐらいならできる」
2. 選手が自分らしさを表現できる環境を作り、選手自身も気づいていない長所を見つけてあげる
例えば、澤選手は佐々木監督によって初めてボランチとしての資質を見いだされました。澤選手は当時の驚きをこう語ります。
「4-4-2になった時、自分のポジションがないわと思ったら、ノリさんが『ボランチやれ』と。ビックリしたけど、何をすればいいか分かんなかったんで、マンUの試合見て、アンデルソンのプレーを勉強したりして…。でもボランチのイメージなんて全然なかった」
一方の佐々木監督は、
「澤の良さはボールを奪う力が高いこと。奪った時が物凄いチャンスになる。澤みたいな選手がボランチにいればチームは安定する」
と強調し、断固たる決意でそのサプライズ起用を実行。その後の結果は皆さんもご存知の通り、澤選手やなでしこの快進撃が始まったのです。