労回復と怪我からの早期復帰に有効な●●●●●●
高浜市のひえだ接骨院 院長、日体協公認ATの石川です。
前回、オーバートレーニングの予防のために、回復プログラムを初めから組み込むことが大切だというお話をしました。
今回は、その「回復」に有効な手段の一つ、酸素カプセルについてです。酸素カプセルはブームとなった数年前ほど注目されることは少なくなりましたが、その有効性についてはやはり目を見張るものがあります。
なぜ酸素は身体に必要なのか?
「すべての病気は酸素欠乏が原因である」
野口英世博士が自著の中でこうした趣旨の言葉を残したことは有名ですが、ではなぜ酸素不足は身体に悪影響を及ぼすのでしょうか?
私たちの身体は約60兆個の細胞から成り立っていると言われています。そして、これらの細胞は酸素を用いてエネルギーを取り出し、あらゆる生命活動を行っています。
そのため、酸素が無くなれば細胞は活動を停止し、人間そのものも死ぬことになってしまいます。
逆にいえば、十分に適切な量の酸素は、細胞の活動を維持・活発化させるため、内蔵機能や血行の改善に大きく役立ちます。また、血行の改善は、冷えや動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善はもとより、痛みの物質やコリの素となる乳酸の除去にも繋がります。
酸素カプセルは何が良いのか?
実際の治療現場でわかることは、酸素カプセルに入った選手と入らなかった選手を比べると、やはり入った選手の方が格段に怪我の治りが早く、疲労回復効果も高いということです。
これには主に2つの理由があります。
1. 空気中の酸素濃度が低く、常に酸素不足で暮らしている(本来の推奨30%:実際21%)
2. 呼吸により取り込まれるヘモグロビン結合型の酸素は、身体の末端まで届きにくい
これに対し高気圧酸素カプセルは、直接「溶解型酸素」を取り込むことで、通常の生活では不可能な量の酸素を効率よく身体の隅々まで届けることが可能となるため、損傷した細胞の再生や修復がスムーズに行われるようになるのです。