なでしこのフィジカルコーチが教える日本人サッカー選手が世界で活躍するために必要な能力とは?
高浜市の接骨院 院長であり、愛知のサッカートレーナー(日体協AT)でもある石川です。
なでしこの選手たちがなぜ体格に勝る世界の強豪たちを相手に、輝かしい結果を勝ち取ることができているのか。その要因として、正確な技術、予測力と予備動作、ぶれない安定力がある、というお話を前回しました。
加えて今回は、体力測定の結果から具体的に何がどう海外の選手たちと違うのか、という点を早大の広瀬准教授のレポートからご紹介します。
4. 最後まで走り切れる持久力
サッカーでは1試合につき10km以上走る持久力が要求されます。しかも単に一定速度で10km走り切るのではなく、急激なダッシュとダウンの繰り返しであり、ダッシュ時にスピードが落ちないことが求められます。
なでしこの選手たちは高い強度の運度を繰り返すスピード持久力は課題であるものの、試合終了まで走り切る基礎的な持久力は高いことがわかります。
5. 相手を翻弄するアジリティー(俊敏性)
なでしこジャパンの選手たちと、国内の各年代の代表選手たちを比較すると、10m×5本のアジリティーと呼ばれるカテゴリーで顕著な差が見られることがわかりました。
実はこのアジリティーの高さが、世界で戦う日本人選手の大きな武器だと言われています。
スピードの急激な緩急や切り返し時の安定性を武器に、DFを手玉にとるマンUの香川選手や、後方から一気に駆け上がり相手選手を置き去りにするインテルの長友選手など、女子選手だけでなく男子選手においても、日本人選手のストロングポイントなのです。
将来、世界で活躍するサッカー選手を目指している方は、是非これらを参考にトレーニングしていくと良いでしょう。