サッカー王国ブラジルの秘密●●トレーニングとは?ー後編
高浜市の接骨院 院長であり、愛知のサッカートレーナー(日体協AT)でもある石川です。
サッカー王国ブラジルの強さの秘密として、いくつかの要素をあげた上で、幼い頃から裸足でトレーニングをしていることが一つの大きなポイントです、というお話をしました。
そして、この裸足でのトレーニングには、ボールタッチが柔らかくなるだけではなく、他にも2つのメリットがあるのをご存知でしょうか?
by sashomasho
裸足トレーニングのメリット
メリット2. 足の速さや跳躍力のアップ
小学生や中学生のリレー(かけっこ)を見ていると、裸足で走る子どもを良く見かけます。実はこれは理にかなったことなのです。
裸足で走ろうとすると、自然とかかとではなく足の前部で着地をするような走り方となるため、ブレーキがかからずにより速く走れやすいからです。
同様に、裸足で走るとその分身体へ衝撃が伝わりやすくなるため、できる限りその衝撃を和らげられるような走り方を自然と身に付けていきます。
つまり、足底筋やふくらはぎの筋肉をしなやかに動かし、足首やひざを柔らかく使って衝撃を吸収していくのです。
こうしたトレーニングを繰り返すことで、足が本来もつクッション機能やしなやかさ、無理の無い姿勢・動きを身につけることができます。
メリット3. ケガの予防
近年、特にランナーの間で、裸足トレーニングや裸足感覚のシューズが流行しているのを耳にしたことが有る方もいらっしゃると思います。その一番の理由が、このケガの予防です。
靴を履くことは「足の過保護」だと考える研究者もいるように、地面から受取る情報が少なくなったり、本来必要な筋肉を鍛えられなくなるため、身体に無理な走り方を続け、筋肉も衰えやすくなります。
その結果、足首の捻挫やひざや腰の故障、扁平足、血行不良による脚のむくみなどが生まれやすくなります。
一方、裸足で走ろうとすると、衝撃や痛みを敏感に感じ取るため、無理な走り方は自然とできなくなります。
このように、敏感な身体の反応を確かめながら裸足でトレーニングをすることにより、身体の構造に適した本来の走り方を取り戻し、筋肉によるクッション機能も高められるため、ケガが少なくなると言われているのです。
こうした様々なメリットが裸足によるトレーニングには見込めるため、できれば一生ものの運動神経が身に付くゴールデンエイジ世代や、その前の3~6歳頃から、もっともっと積極的に裸足で遊ばせてあげることが大切です。