一流のサッカー選手になれる人となれない人のたった2つの違い ー後編
サッカートレーナー(日体協公認AT)、高浜市の接骨院 院長でもある石川です。
前編では、初期のプレゴールデンエイジとも呼ばれる3~6歳の幼少期からサッカーを始めることが、一流選手となるために一つの重要なポイントである、ということをご紹介しました。
続く今回は、海外でも活躍するトップ選手と地域の草サッカーレベルで終わってしまう選手のもう一つの大きな違いをご紹介します。
by eflon
違い2. サッカーに費やしてきた時間
「熟達化の10年ルール」と呼ばれる法則があります。これは素人がその分野の上位5%にあたる一流のプロとなるために、習得までに最低でも10年はかかる、とされるルールです。
実はこのルールがサッカーにおいても当てはまることがわかりました。一流のプロサッカー選手となった人は約10年で10,000時間をサッカーに費やしていることがわかったのです。
確かにC.ロナウドはサッカーを始めてから10年後の16歳で、メッシも12年後の17歳でプロデビューを果たしています。
約10年で10,000時間。逆算すると1日に3~4時間を幼い頃からサッカーに費やしてきたことになります。
3~4時間とは言え、普通の子どもが飽きもせずに毎日これだけの時間をサッカーに費やすことができるでしょうか?まさしくそこが一流のプロとの違いとなっていたのです。
多くの練習をしたからといって、必ずしもプロのサッカー選手になれるとは限りませんが、プロになれる選手は例外なく多くの時間をサッカーに費やしています。
最後に、実はこの研究には他にも興味深い報告があります。
「最高の競技レベルでプレーしている選手は週あたりのトレーニング時間が約17時間のときにピークに達することが認められている。」
つまり、適度な休息を取ることがピークパフォーマンスを維持する為にも不可欠だと言うことです。
また、オーバーワークはケガのリスクを増やし、結果的にサッカーに費やす時間を減らしてしまうことにもなるため、こうした意味でもコンディション管理をしっかり行ない練習に励むことが重要だと言えます。