サッカー好きの子供をケガから守る為にすべきこと
日体協公認AT資格を持つサッカートレーナー、高浜市の接骨院 院長でもある石川です。
小学生高学年から中学生年代の選手の場合、この時期特有の安全面における課題があります。
一つは、成長期の問題です。
この年代の子どもたちは、身長が急速に伸びるため、骨を支える筋肉の成長が追いつかず、身長が高く細身の選手ほどケガをしやすくなります。
そしてもう一つが、思春期の問題です。
親や周りの大人から自立するために反抗しやすくなったり、異性を気にして外見に気を使ったり、などと心理面も大きく変化します。
そのため、親や指導者、コーチなどが協力して
「なぜそれをする必要があるのか?しないとどうなるのか?」
「一流の選手や代表クラスの選手ほど、ケガの予防や体調管理、フェアプレイ精神の徹底をしている」
ことなどについて、子どもたちが理解出来るように説明を行ない、安全を守ってあげることが大切です。
by EaglebrookSchool
子どもをケガから守るために注意すべき3つのこと
1. すね当ての着用
時折「ダサイ」「面倒くさい」などの理由で練習中は使用せず、試合の時だけ出場するために渋々すね当てを着用する選手がいます。
ですが本来は、ルールで定められているからすね当てを着用するのではありません。すね当てを着けることで、接触プレーの衝撃を和らげ、大きなケガを予防することが目的です。
なぜすね当てを着けるのか、どんな効果があるのか、子どもにも理解出来るように説明してあげることが大切です。
2. 年齢に適したサイズの道具の使用
身体の成長を見越して大きめのサイズのスパイクを買ってしまうと、足や足首が不安定となり、余計なケガをしやすくなってしまいます。
確かにスパイクは消耗品ですが、子どもの将来のためにもケガの予防を第一に考え、適切なサイズや形のスパイクを選ぶようにしましょう。
オーダーメイドの足底板を作製することも一つの手です。
同様に、大人を憧れて大きめのボールでトレーニングを行なうと、ゴールキーパーの子どもなどは手首や指の関節を痛めたり骨折してしまったりするケースが多くなります。
また、大人はもとより年齢差のある子どもが一緒になってサッカーをする時は、幼い方の子どものゴールキーパーはシュート力が違うため、ケガをしやすくなるので注意が必要です。
3. 適度な休息・栄養補給とストレッチやクールダウン
一流選手ほどコンディション管理が優れているため、ケガをしにくいと言われています。
なぜ適度な休息やそれぞれの栄養素、頻繁な水分の摂取が必要なのか、何のために日頃からストレッチやクールダウンを行なうのか。
その必要性と背景を、子どもでも理解出来るように説明し、子ども自らが身体のケアを行なえるように導いてあげることが大切です。