少年サッカー選手のためのスパイクの選び方ー後編
高浜市の接骨院の院長であり、愛知のサッカートレーナーでもある石川です。
スパイク選びのポイントについて、前回は足の形と大きさについてご紹介しました。続く今回は、スパイクの種類についてです。
少年サッカーのスパイク選び
by potomacu11soccer
皮革の種類
サッカーのスパイクの革には大きく分けて、カンガルーや牛などの天然皮革と、科学的に作られた人工皮革の2種類があります。
天然皮革の中でも最上級と言われるのがカンガルーレザーです。その分金額は高くなりますが、厚さが薄いためボールコントロールがしやすかったり、しなやかで皮の伸びも早いため、短期間で足に馴染むようになります。
天然皮革の場合はこのように、使ううちに自然と皮が伸びていくため、購入前の試し履きの時点では少し窮屈なくらいで十分です。
逆に試し履きの時点でゆとりがあると、履くうちに皮が伸びて靴の中に余計なスペースが生まれ、ケガやパフォーマンスの低下に繋がりやすくなります。
一方、人工皮革は雨に強く耐久性にも優れ、お手入れが簡単という特長があります。ただし皮は伸びないため、購入時からジャストフィットするものを選ぶことが大切です。
固定式・取替式
サッカーをするグラウンドが芝なのか土なのか、天然芝なのか人工芝なのか、雨天なのかそうでないのかによって、最適なスパイクは異なってきます。
ヨーロッパサッカーなどをテレビでよく見ている子どもほど、選手たちが取り替え式のスタッドを備えたスパイクを使用していることが多いため、その方がカッコいいと捉えがちですが、
ヨーロッパと異なり日本の学校は硬い土のグラウンドが多いため、基本的には固定式のスパイクを選ぶようにしましょう。
また、取り替え式のスパイクはスタッドの本数が少なかったり、金属でできていたりするため、足腰への負担が大きいという意味からも、成長年代の子どもの使用にはあまりお勧めしません。
いずれにしても、今ではスパイクにも様々な種類があり、選ぶ際のポイントも多岐にわたるため、できれば知識の豊富な専門店のスタッフなどに相談しながら自分の足にあったスパイクを選ぶようにすると良いでしょう。
また、スパイクの使用は予想以上に足腰への負担が大きいため、練習後に足裏に痛みを覚えたり、なかなか脚の疲れが取れないような場合には、オーダーメイドのインソール(中敷)を作製することで、こうした負荷を減らし、ケガや障害の予防を行なうことができます。