足の親指の付け根が痛む外反母趾で悩むサッカー選手の方へ
愛知のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
人の足指の形は大きく3種類に分かれると言われています。
1. 日本人に多いエジプト型:親指が一番長い
2. 欧米人に多いギリシア型:人差し指が親指よりも長い
3. 武道をしている人に多いスクウェア型:指がほぼ同じ長さ
それに対して、市販されている靴の多くがギリシア型の足に合うラウンド型の形状をしており、つま先が細く狭まっています。
そのため、自分の実際の足の形状に合っていない、狭まった形のスパイクやトレーニングシューズを着用し続けていると、足が締め付けられ、親指の付け根が張り出して、親指が小指の方に曲がったように見える障害を起こしやすくなります。
これがいわゆる「外反母趾(がいはんぼし)」です。
一般的には、ハイヒールを履く女性に多いと言われていますが、スパイクを履くサッカー選手や裸足で遊ぶことの少ない子どもにもよく見られる症状です。
特にサッカー選手の場合は、症状が進行すると歩いたり起き上がったりするだけでも痛みを生じやすく、さらにその患部をかばいながらプレーを続けることで、足首やアキレス腱など身体のどこかに余計な負担がかかってしまうため、結果的に別のスポーツ障害を患うリスクが増えるので、注意が必要です。
ブラジルのサッカー少年
by bossa07
外反母趾の治療法と予防法
まずは、正しい靴選び、スパイク選びが重要です。
自分の足とシューズを横に並べてみて足の形状と合っているかどうか、実際に紐を通して履いてみて親指の付け根が強く圧迫されないかどうか、シューズの革が伸びるものなのかそうでないものなのか、などを確認してみましょう。
次に大切なのは、足底板・インソール(靴の中敷き)の活用です。
自分の足の形状に合った、土踏まずのアーチをしっかりと支える足底板を使うことで、親指にかかる負担を減らすことができます。
また、裸足で遊んだり歩いたりする時間を増やすことで、このアーチを支える足底腱膜を鍛えることも意識するようにしましょう。
ちなみに、サッカー王国ブラジルでは、10歳以下の子どもに対してサッカーシューズの着用を許可しない指導法も普及しているほど、特に幼少期には裸足でプレーすることが推奨されています。
ひえだ接骨院では、足底板治療も行なっておりますので、外反母趾でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。