サッカー歴が長く、足首が痛くて伸ばせない方へ
高浜・三河のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
プロサッカー選手や長年サッカーを続けている人に多い足首の障害があります。「フットボーラーズアンクル(衝突性外骨腫)」と呼ばれる疾患です。
痛みや腫れで足首を伸ばせなかったり、可動域が制限されたり、常に足首に不安定感を覚えたりするような症状が出ます。
フットボーラーズアンクル
by Steve Burt
フットボーラーズアンクルの原因
キックやジャンプ、ダッシュなどで過度に足首を伸ばすことが多いと、足首周辺の骨がぶつかり合い、擦れ合って骨や軟骨が損傷してしまうことがあります。
すると、身体はその損傷を修復しようとするのですが、その働きが過剰だと、本来ないはずの「骨棘(こつきょく)」と呼ばれるトゲができてしまいます。
その結果、トゲが骨とぶつかりあって、痛みや腫れなどを招くのです。
またこのフットボーラーズアンクルは、足首の捻挫により足関節が不安定になった選手において、より多く発症することもわかっています。
フットボーラーズアンクルの対処法と予防法
痛みや腫れが出始めた急性期には、患部の固定やアイシングなどのRICE処置を行ないます。
その後、接骨院などで、TENS治療や低周波治療などを行なうと、早期に症状の改善を図ることができます。
また、それでも症状が改善しない時は、内視鏡による治療や手術によってトゲを除去する方法もあります。
予防法としては、前回の足関節捻挫の予防法に加え、
・足首の安定性に重要な役割を担う、すね周りの筋力の強化
・ストレッチなどで足首の柔軟性を高め、可動域を広げる
・バランスディスクやバランスボードなどを活用した、安定性の向上
などが挙げられます。