サッカー選手が癖になりやすい足首痛の症状と対処法
愛知県高浜市のサッカートレーナー、日体協公認ATの石川です。
スポーツにおいて最も多発するケガ、それが足関節捻挫(靭帯損傷)です。
特にサッカーの場合は、走る・蹴るという運動が主な事から、一旦足首を捻挫してしまうとプレーができなくなるか、できたとしても大幅にパフォーマンスが低下する可能性が高くなります。
サッカーの足首のケガ
by joncandy
足首捻挫の原因
ケガの原因としては、ジャンプの着地時にひねったり(これが最も重症)、ドリブルやランニング中の接触プレーなどでつまずいたりし、足首の靭帯を損傷することが多いです。その多くは足首を内側にひねるため、足の外側の靭帯が損傷しやすくなります。
足首捻挫の症状と重症度
軽症であれば足首を軽くひねった程度の腫れや痛みのため、練習や試合中は神経が高ぶり痛みを感じなかったり、翌日になってから痛みを発する程度となります。
また、中等度の症状になると痛みが強いため、すぐに自ら練習や試合から外れようとします。
そして、完全に靭帯が断裂してしまっているような重症のケースだと、強い痛みと広範囲に及ぶ腫れや内出血により、その場でうずくまったまま自分では歩けないことが多くなります。
足首捻挫の対処法
ケガをした直後は、4つの基本処置を行います。
・足首を固定し安静にする
・腫れや炎症を抑える為に氷等で冷やす
・テーピングや包帯等で足首を圧迫する
・横になって足首を心臓より高い位置に起き、腫れと内出血を抑える
軽症の場合は当日から数日で治癒しますが、中等度では2~3週間、重症の場合は1~2ヶ月かかることもあります。中には、靭帯再建手術が必要となる場合もあります。
痛みがひかないときは、医療機関を受診することはもちろん、サポーターやテーピングなどで足首をしっかりと固定し、患部に負担をかける運動は控えて安静にする事が重要です。
また、復帰するタイミングが早いと再発する可能性が高くなりますので、必ず専門家に相談した上で、徐々に負荷をかけて試しながら判断するようにしましょう。
ここで充分な時間をかけた治療やリハビリを行わないと、再発だけでなく、痛みのひかない後遺症を抱えてしまう場合もあるため注意しましょう。
尚、予防法としては下記のようなことが考えられます。
・ストレッチなどで足首やアキレス腱の柔軟性を高める
・十分なクールダウン、休息、栄養をとり、足首に疲労を溜めない
・自分の足にフィットしたトレーニングシューズやスパイクを使う
・足底板を活用し、足や足首への負担を軽減する
・足首に違和感を感じたら、早めにテーピングなどで固定するようにする